暑い夏に欠かせないエアコンの冷房(クーラー)ですが、つけていると寒くて消すと暑い・・・ってことありませんか?
エアコンの温度設定を低くしているわけではないのに、なぜ寒く感じてしまうのでしょうか。
そこで今回は、冷房をつけると寒いけど消すと暑い原因と、その対処法について調べてみました。
エアコンの冷房をつけると寒いけど消すと暑いのはなぜ?
冷房が寒く感じる原因は?
エアコンの設定温度が低すぎるるわけでもないのに、冷房をつけると寒い・・・、でも消すと暑い。
クーラーをつけているときに寒く感じてしまう主な原因は、下記のようなことが考えられます。
■冷気が下にたまっている
冷房をつけていると、とくに足元が冷えることはありませんか?
それは、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまってしまうからです。
また、エアコンは部屋の空気を吸い込んで、冷たい空気を出します。
エアコンは部屋の上の方に設置されていることが多いので、上の方にたまっている暖かい空気を吸い込んでいます。
すると、エアコンは「まだ部屋が暑い」と勘違いをして、必要以上に冷やしてしまうため寒く感じてしまうのです。
■風が直接当たっている
同じ温度の場所にいても、風があると人間の体感温度は下がります。
体感温度は風や湿度に影響されやすく、強い風にあたるほど体が感じる温度は低くなるのです。
そのため、冷房の風が直接体にあたっていたり、扇風機などの風があたる場所にいると体感温度が下がって寒く感じるようになります。
冷房を消すとすぐ暑くなる原因は?
反対に、クーラーを停止するとすぐに暑く感じる主な原因は、以下のようなことが考えられます。
■部屋に断熱効果がない
部屋に断熱効果があまりない場合、エアコンを切るとすぐに空気に熱が伝わり、外気と同じ温度になっていきます。
暑い日は壁や天井、床なども熱くなっているため、その熱が部屋の空気を暖めてしまい、すぐに暑くなってしまうのです。
■部屋の空気が動いていない
エアコンを停止するとエアコンからの風も止まるため、空気が動かなくなりますよね。
先ほど説明したように、同じ温度の中にいても風がある方が体感温度が下がります。
つまり、エアコンを消して空気が動かなくなった部屋では、体感温度が上がり暑く感じてしまうのです。
■部屋の湿度が高い
冷房を切ると部屋の温度が上がり、暑くなってきますよね。
人は、暑さを感じると汗をかくことによって体温を下げようとします。
ところが夏は湿度が高いため、汗を蒸発することができず、うまく体温を下げることができないため暑く感じてしまうのです。
エアコンをつけると寒い消すと暑い時の対処法は?
冷房をつけっぱなしでも寒くなければ、暑い日が快適に過ごせるようになりますよね。
そのため、冷たい空気を下に溜めないようにしたり、エアコンの風を体にあてないように工夫しましょう。
■扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
冷気は下に溜まりやすいので、エアコンの冷気が均等に部屋にいきわたるように、扇風機やサーキューレーターを使って部屋の空気を循環させましょう。
エアコンが吸い込む空気が均一になれば、必要以上に部屋を冷やすことはありません。
■風向きを変える
体にエアコンの風が当たっている場合は、風が当たらないように工夫をしましょう。
風のあたらない場所に移動したり、エアコンの風の向きを上向きか水平にして風がなるべく体にあたらないように設定してください。
部屋の構造上、どうしてもエアコンの風があたってしまう場合は、エアコンの風よけを設置するのがオススメです。
■ドライ(除湿)モードにする
気温がさほど高くないのに暑さを感じるときは、室内の湿度を下げるだけで快適に過ごせることがあります。
冷房ではなくエアコンのドライモードで運転をして部屋の湿度を下げてみましょう。
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おわりに
エアコンをつけたり消したりすると、つけっぱなしより電気代もかかりますよね。
暑い日に冷房をつけっぱなしでも快適に過ごせるように、エアコンの風の向きは上向きか水平に設定し、扇風機などで部屋の空気を循環させて対策しましょう。