胃腸が悪いとき、なるべく「胃腸にやさしい食べ物」を食べた方がいいといいますよね。
しかし、胃腸にやさしい食べ物とはどのような食べ物なのか、わかるようでよくわからなかったりします。
そこで今回は、胃腸にやさしい食べ物と飲み物、胃腸が悪い時に避けた方がいい食材を調べてみました。
胃腸にやさしい食べ物と飲み物
胃腸が悪いときは、なるべく負担のかからない食べ物を摂って、胃腸をいたわってあげることが大切です。
胃腸の負担にならない食べ物とは、
固くないもの
食物繊維が少ないもの
消化の良いもの
───といったものです。
胃腸にやさしい食べ物
胃腸にやさしい食べ物とは、おかゆや雑炊、煮込みうどんなどの食材をやわらかく調理した食べ物です。
消化の良い食材を選び、具は小さめに切って、なるべく薄味に調理して食べるようにしましょう。
おかゆ、雑炊、お餅、食パン
煮込みうどん、野菜スープ
茶わん蒸し、湯豆腐
煮びたし、ポトフ、鍋
プリン、ババロア、ゼリーなど
消化の良い食材・飲み物
むね肉、ささ身、ひれ肉など
■魚類
白身魚(鱈・カレイ・鯛など)
はんぺん
■卵
半熟卵
■野菜
じゃがいも、さといも、長いも、大根、キャベツ、ほうれん草、白菜など
■果物
バナナ、りんご、もも、メロン、果物の缶詰
■豆類
豆腐、納豆、みそ
■乳製品
牛乳、ヨーグルト
■調味料
醤油、みりん、めんつゆ、塩など
※濃い味付けにならないように
■飲み物
ほうじ茶、番茶、麦茶
乳酸菌飲料、リンゴジュース
ミネラルウオーター
胃腸に負担をかけない食べ方
私は胃腸が弱いので、月の半分くらいは胃もたれをしていたり、お腹が痛くなります。
しかし、胃腸の調子が悪くても食欲は全く落ちないんですよね。
食欲が落ちないからといって、毎食お腹いっぱいに食べていたら、弱った胃はなかなか回復しません・・・。
そのため、胃腸の悪い時には、一度の食事では食べ過ぎず、腹八分目くらいに抑えるようにすることが大切です。
反対に「何も食べたくない・・・」という人もいますよね。
何も食べないのも胃液が胃壁を溶かしてしまうことがあるので、胃腸には良くありません。
そのため、食欲がないときは、少量の食事を5~6回に分けて食べるようにするのがオススメです。
また、胃腸にやさしい食べ物でも、よく噛まずに飲み込んでしまっては胃腸の負担になります。
食べ物の消化を助けてくれる消化酵素のアミラーゼは、よく噛んで食べる事で唾液から分泌されます。
食事をするときは、胃腸の負担を少なくするためにも、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。
胃腸に悪い食べ物と飲み物
胃腸の調子が悪いときは、消化の悪い食べ物や飲み物はできるだけ避けましょう。
濃い味付けや刺激の強い食材、脂っこい食べ物は胃腸に負担がかかるので、食べたくてもしばらくは我慢です。
ラーメン、チャーハン
カレー、ハンバーグ、スパゲティ
揚げ物(天ぷら・とんかつ、など)
赤飯・玄米
チョコレート、ケーキ
スナック菓子、など
消化の悪い食材・飲み物
消化の悪い食材を使うときは、油抜きをしたり細かく刻んで柔らかく煮込むなど、できるだけ胃腸の負担がかからないように調理してから食べるようにしましょう。
バラ肉、ひき肉、霜降り肉
ハム、ベーコン、ウインナーなど
■魚貝類
タコ、イカ、貝類、干物、大トロ
■卵
固ゆで卵、生卵
■食物繊維が多いもの
ゴボウ、タケノコなどの根菜類
海藻類、きのこ類
■果物
みかん、梨、イチゴ、キウイフルーツ、柿、など
■香辛料
唐辛子、わさび、カレー粉など
■酸味の強いもの
お酢、梅干し、レモンのような酸味の強い柑橘類
■塩分の多いもの
塩辛、漬物など
■カフェイン飲料
コーヒー、緑茶、ココアなど
■炭酸飲料
サイダー、コーラなど
■アルコール
ビール、日本酒、など
熱すぎるものや冷たすぎる食べ物や飲み物も胃を刺激して傷つけてしまうことがあります。
そのため、適度な温度になってから食べるようにすると胃腸の負担が抑えられます。
また、コーヒーなどに含まれるカフェインは胃酸の分泌を促進する働きがあるため、飲むと胃が荒れてしまう事も・・・。
しかし、コーヒーや緑茶などは毎日飲みたい人もいますよね。
コーヒーやお茶のようにカフェインを含む飲み物を飲むときは、胃腸の負担を減らすため、空腹時を避けていつもより薄めにして飲みましょう。
胃腸が悪い時には、タバコやアルコールも控えた方が無難です。
タバコは、血管を収縮させるので、胃の血行を悪くしたり胸焼けを起こしやすくなります。
アルコールは、飲むと胃粘膜を直接傷つけてしまうだけでなく、胃酸の分泌を促してさらに傷つけてしまうことに・・・。
そのため、タバコやアルコールはなるべく胃腸が回復してから楽しみましょう。
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おわりに
日頃のストレスや食べ過ぎ、飲み過ぎなど、いろいろな原因で胃腸が悪くなってしまいます。
胃腸の回復には食事に気を付けるだけでなく、ストレス解消や規則正しい生活、適度な運動、十分な休息も必要ですので、この機会に生活習慣を見直してみてくださいね。