ご飯を保温していると、いつの間にかご飯の色やニオイが変わって不味くなっていることはありませんか?
我が家でも旦那の帰りが遅いので、いつもご飯を保温していますが、ご飯がおいしいときと不味いときがあります。
そこで今回は、ご飯の保温は何時間までおいしく食べられるのか、ご飯のおいしい保温の仕方を調べてみました。
ご飯の保温は何時間までOK?
炊飯器の保温機能は、一般的に12~24時間の保温が可能です。
もちろん、メーカーによって違いがありますので、まずは自宅の炊飯器の保温可能時間を調べてみましょう。
取扱説明書やメーカーのHPで型番を検索すると記載されていると思いますよ。
高機能な炊飯器になると、定期的にスチームをだしてご飯のツヤを保ち、約40時間くらい保温したままでもおいしく食べられる炊飯器もあります。
ただし、保温状態が途中で切れてしまうとご飯の状態が悪くなってしまうので、炊飯器の保温機能は切らないようにしてください。
また、保温可能な時間内であっても時間の経過とともに、だんだんご飯がおいしくなくなってくるので早めに食べきるようにしましょう。
ご飯を保温すると臭ったり変色する原因と対策
ご飯を数時間保温していると、臭ってしまったり変色したりして不味いことがありますよね。
ご飯がまずくなる理由としては以下のことが考えられますので、しっかりと対策をしてみてください。
■お米の研ぎ方が甘い
お米は玄米を精米したものですが、精米してもヌカという成分が表面に残っています。
お米の研ぎ方が甘くヌカが多く残ってしまうと、ご飯を保温しているときの温度により雑菌がヌカに繁殖してしまい、ニオイや変色の原因となってしまいます。
そのため、ご飯を美味しく保温するためには、しっかりと水の濁りがなくなるまでお米を研いでから炊くことが大切です。
■白米以外のお米を炊いている
長時間ご飯を保温したいときは、新米や精米したての「白米」を炊くようにしましょう。
「古米・古古米」「保存状態の悪いお米」などは、お米を研いでもヌカ臭さなどが残ってしまいます。
また、玄米や分つき米(胚芽などヌカの一部を残して精米したお米)などは栄養価が高いですが、ヌカが多く残っているため、長時間の保温には向きません。
お米を洗う必要のない無洗米もヌカが残っていれば変色や臭いの原因になりますので、長時間の保温には洗ってから炊く方が無難です。
■炊飯器が汚れている
炊飯器の汚れがきちんと落ちていないことも、ご飯の臭いや変色の原因となります。
炊飯器の汚れた部分に雑菌が繁殖してしまい、臭いの原因となることがあるのです。
そのため、炊飯器を使用するたびにしっかりとお釜や内蓋、水蒸気蓋などを洗うことが、保温したご飯の臭いや変色を防ぐことにつながります。
■しゃもじを入れっぱなしにしている
炊飯器にしゃもじを入れっぱなしにしてご飯を保温していませんか?
しゃもじを炊飯器の中に入れっぱなしにすると、しゃもじに付いていた雑菌が繁殖して臭いや変色の原因になります。
また、プラスチックのしゃもじはプラスチックのニオイがご飯に移ることもありますので、入れっぱなしでの保温は避けましょう。
■ご飯が炊き上がってもほぐしていない
ご飯が炊き上がったら、必ずほぐすようにしましょう。
ご飯が炊きあがってもほぐさずそのままにしていると、余分な水蒸気がそのままご飯にくっつき、ベタベタしたご飯になったり、嫌な臭いの原因になってしまうことがあります。
■保温の温度が高い
保温の温度が高いと、ご飯が変色する原因になります。
炊飯器によっては保温温度を変更できるものがあるので、保温時間が長い時は少し低めに設定してみましょう。
■ご飯の量が少ない
保温しているご飯の量が少ないと変色することがあります。
保温するご飯の量が少ない時は、なるべく内釜の中央にご飯を寄せて保温するようにしましょう。
おわりに
我が家では実家から貰う「分つき米」が原因で、保温したご飯が不味くなっていました。
親としてはあえて栄養価の高い「分つき米」をくれるようですが、ヌカに雑菌が繁殖してしまうため保温には向かなかったようです。
たしかにスーパーで購入した精米したての白米なら、分つき米と同じ時間保温してもおいしいままでした。
実は、ご飯は保温しておくより残ったご飯を冷蔵または冷凍し、食べるときに電子レンジで温める方がおいしさを保てます。
しかし、ご飯を保温しておきたいという場合は、なるべく精米したての白米をよく研いでから炊いてみてください。
また、炊飯器の汚れもしっかり落とすことを忘れないようにしてくださいね。