
大きな病気をすると入院費などいろいろとお金がかかりますので、現金のお見舞いは喜ばれるものの一つです。
でもお見舞い金を用意するときのマナーはご存知ですか?
私も知人が入院していると知り、お見舞い金を渡すときのマナーが良くわからず困りました。
そこで今回は、病気のお見舞い金についてのマナーについてご紹介します。
お見舞いの金額の相場は?
病気のお見舞い金の相場は3,000円~10,000円です。
お見舞い金の金額は贈る相手との親しさの度合で決めましょう。
お見舞い金の金額は、縁起が悪いイメージのある4(死)、6(無)、9(苦)などの数字は避けるのがマナーです。
知人・会社関係:3,000円~5,000円
兄弟・親戚・親しい友人:5,000円~10,000円
親、兄弟などの親しい間柄では、もっと多めに包む場合もありますので親族間で事前に確認してみてください。
お見舞いで使用する袋は?
お見舞金を入れる袋は、水引のついた紅白の祝儀袋に入れて贈るのが正式です。
水引は「二度とくりかえさない」という意味をもつ「結び切り」を選びます。
病気は引き伸ばしたくないものですよね。
祝儀袋についている「のし」は「伸ばす」という意味があるので、病気のお見舞いにはふさわしくありません。
必ず「のし」がついていない祝儀袋を選んでください。
水引が結び切りの祝儀袋は結婚祝いにも使用されます。
「のし」がついる結婚祝い用の祝儀袋と間違えてしまうと「病気が延びる」という意味になり、相手に大変失礼になるので気をつけましょう。
「病気のお見舞いなのにお祝い用の袋って・・・」
水引の祝儀袋を使うことに違和感を感じてしまう方もいますよね。
そんな時には、袋の左端に赤のラインが入った袋もしくは白封筒を使用しても大丈夫です。
お見舞いの袋の表書きは「御見舞」、目上の人には「御伺」とします。
「御見舞い」のように4文字の表書きは縁起が悪いと嫌う人もいるので避けてください。
自分の名前は濃い墨の筆ペンなどで、丁寧にフルネームを書きましょう。
お見舞い金は新札と古いお札のどちらを包む?
一般的に慶事には新札、弔事には古いお札を使用するのがマナーです。
お見舞いは紅白の結び切りの祝儀袋を使用するので、少なくとも弔事ではありませんね。
では、お見舞いは慶事なのでしょうか?
単純に弔事じゃないなら慶事だというわけではないんですね。
紅白の水引や熨斗がついた祝儀袋は、お祝いなどの慶事の他に日頃のお付き合いの贈答にも使用します。
例えば「お礼」や「心づけ」などを渡す時に使いますよね。
つまりお見舞いは慶事でも弔事でもないのです。
では、お札は新札と古いお札、どちらを包めばいいのでしょうか?
そこで職場で長年、慶弔関係を担当している上司に確認してみました。
上司によるとお見舞金に使用するお札は
「新札もしくはできるだけキレイなお札を入れるのが良い」という回答でした。
キレイなお札を入れるのは、病気が早く良くなってほしいという意味があるそうです。
弔事では「新札を入れることは事前に用意していたようで失礼」とされています。
お見舞いは弔事ではありませんが、相手の病状によっては新札を入れると失礼だと思う方もいるかもしれません。
なので、新札だと気がひけるというときは、新札を一折りしてから入れればOKです。
慶事ではもちろん弔事でも、基本的には綺麗で清潔なお札を入れるのがマナーです。
新札ではない綺麗なお札を使用することは、何も問題はありません。
以上のことから、病気のお見舞金に入れるお札は「新札もしくは新札ではない綺麗なお札」を使用しましょう。
お見舞金を袋や封筒に入れるときは、お札の表(顔が印刷されている面)向きでお札の顔側が上なるようにして入れましょう。
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おわりに
地域や親族間でお見舞いについての習慣がある場合は、それに従ってお見舞いをしましょう。
お見舞いは病状によって受け取る相手の気持ちも様々です。
お見舞金を贈る相手の状況を考え、相手が不快に受け止めないように気持ちを察してあげることが大切ですね。