寒い季節になると、足のすねがカサカサしたり白い粉が吹いてしまうことはありませんか?
私も黒のタイツを脱ぐと白い粉がたくさんついていることがあります。
足のすねの白い粉の正体は、乾燥によって剥がれ落ちた皮膚の角質です。
角質が剥がれて白い粉をふいた肌は、悪化させると痒みや炎症の原因になるので早めのケアが大切です。
そこで今回は、足のすねに白い粉やかゆみがでてしまう原因や対策を紹介します。
乾燥による足の白い粉やかゆみの原因と対策
空気が乾燥する寒い冬は、肌もカサついて乾燥してしまいますよね。
とくに足のすねは皮脂の分泌量が少ないので、体の中でも乾燥しやすくカサつきやすい場所です。
そのため、足のすねの乾燥対策を怠ると、カサカサに乾燥した肌から角質が剥がれ落ちて、白い粉がふいているようになってしまうのです。
また、白い粉がふいた肌は角質が剥がれ落ちているので、肌のバリア機能が低下しています。
そのため、乾燥対策を怠って症状が悪化してしまえば、足のすねがひび割れたり、乾燥による痒みや炎症が起きてしまうことも。
さらに、痒くなって皮膚をかきむしってしまったら、湿疹や皮膚炎になってしまうこともあるのです。
足のすねに白い粉がでてしまうのを防ぐには、肌が乾燥してきたと感じたら早めに保湿剤を塗って対策をすることが大切です。
冬が近づくと薬局には、乾燥肌用の保湿クリームなどがたくさん販売されていますよね
その中でも保湿成分といえば、「ワセリン」「セラミド」「ヘパリン類似物質」「尿素」などがあります。
保湿成分配合の保湿剤ならどれも良さそうな気がしますが、白い粉がふいてしまった肌にオススメなのは、肌の保湿力を高めるセラミドかヘパリン類似物質が配合されたものです。
保湿成分の主な効果
■セラミド
高い保湿効果。敏感肌にも安心。
■ヘパリン類似物質
皮膚の保湿力とバリア機能を取り戻し、新陳代謝を促す。炎症を抑える。
■ワセリン
皮膚表面に油膜をはり、角質層の水分蒸発を防ぐ。
■尿素
体内の水分を角質層に取り込む。角化症(皮膚が硬くガサガサ)や老人性乾皮症に有効。
ワセリンは皮膚表面の水分蒸発を防ぐので、足のすねを今以上に乾燥させないために使用するのは有効ですが、乾燥肌を改善する効果はあまり得られません。
尿素は、足のかかとのように硬くガサガサした皮膚に効果的で、古い角質を溶かして柔らかくしてくれる働きがあります。
足のすねのガサガサとした肌の角質も溶かして柔らかくしてくれるので、短期間の利用はOKですが、長期間の利用は避けた方が無難です。
なぜなら、尿素によって溶けて剥がれた角質の下には、新しい角質が生まれます。
尿素配合のクリームを塗り続けて新しい角質も尿素で溶かしてしまったら、肌のバリア機能が低下してしまい、かえって乾燥肌になってしまうことがあるからです。
保湿剤は自分の肌に合うもの選ぶことが大切ですので、いろいろ試してみてください。
毎日こまめに保湿剤を塗りこむことが、乾燥肌の改善につながります。
もし、足のすねにかゆみが出てしまった場合は、できるだけ掻くのを我慢して、かゆみを抑える成分の入ったクリームや塗り薬を使いましょう。
冷やすとかゆみを抑えることができるので、肌にやさしい化粧水を含ませたコットンで足のすねを冷やすのも効果的ですよ。
日常生活で気をつけたい!乾燥肌の予防法
足のすねの乾燥を予防するには、日常生活でも肌を乾燥させない対策をとりましょう。
■肌を洗いすぎない。入浴後はすぐに保湿。
足のすねを洗うときは、肌を刺激しないように弱酸性や乾燥肌用のボディーソープをよく泡立ててからやさしく洗いましょう。
足のすねはとくに皮脂の少ない部位なので、「洗う回数を減らす」ことでも肌の乾燥を防げます。
洗う回数を減らせば肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうのを防ぐため、足のすねの乾燥がヒドイ場合は、1日おきに洗うなど対策をとってみてください。
また、熱いお風呂や長時間の入浴は、肌の角質層をふやかして保湿に必要な成分を洗い流してしまう原因になります。
そのため、お風呂やシャワーの温度は38~39℃くらいに設定し、入浴時間は20分程度にしましょう。
入浴後は水分をしっかりタオルでふきとり、お肌が乾燥する前にすぐに保湿剤を塗ってくださいね。
■適切な温度・湿度設定
エアコンの温風やこたつ、電気毛布などの熱は、肌を乾燥させるだけではなく、熱の刺激によってかゆみを生じさせてしまう原因になります。
そのため、エアコンは適切な温度設定にして、直接体に温風が当たらないようにしましょう。
こたつや電気毛布を使用するときには、温度を高くしすぎないように気をつけてください。
加湿器を使って部屋の湿度を適切に保つことも大切です。
■衣類は刺激の少ないものを選ぶ
衣類と肌の摩擦は、乾燥した肌を悪化させる原因になってしまいます。
そのため、肌を刺激する素材は避け、肌さわりのよいコットン素材などの衣類を選ぶようにしましょう。
■水分補給する
汗をあまりかかない季節は、水分を摂るのを怠りがちになりますよね。
しかし、体の水分不足は肌の乾燥の原因にもなるので、定期的に水分補給をして、体の内側からも乾燥しないように努めましょう。
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おわりに
足のすねの乾燥が悪化してしまうと、かゆくて掻きむしりたくなってしまいますよね。
しかし、皮膚を掻きすぎて炎症が起きてしまったら保湿だけでは治りません・・・(゚д゚lll)
私も掻きすぎて肌が出血してしまうことがありますが、そこまで悪化してしまったら、薬をつけないと治すのはムリです。
炎症の症状が軽い場合は、薬局で売っている「かゆみをや炎症を抑える」タイプの薬を使って改善できる場合があります。
しかし、足のすねの炎症がひどくなって皮膚炎になってしまった場合は、皮膚科に行って治療した方が安心です。
そんな事態になる前に、肌の乾燥が気になりだしたら早めに足のすねのケアもしてみてくださいね。