冷凍焼け 防止

冷凍保存しておいた食材を使って料理をしようと取り出したら、冷凍焼けをしていた😔、なんてことはありませんか?

 

冷凍焼けをしたお肉などの食品は、なぜだか色が悪くなっているし変な臭いもするため、料理に使ってもマズイんですよね。

 

そこで今回は、冷凍焼けの原因や防止策を調べてみました。

 




冷凍焼けの変色や臭いの原因は?

食品の冷凍焼けの主な原因は、乾燥と酸化です。

 

見た目には変化がないように思われますが、冷凍庫の開け閉めなどの影響で食品の一部が「溶ける→再凍結」を繰り返しています。

 

冷凍した食品が溶けて固体から液体に変化する現象を昇華(しょうか)といいますが、この昇華により食材から水分が抜けて干からびたようになってしまうのです。

 

冷凍した食材に霜がたくさんついていることがありますが、これは昇華して出てきた水分が再凍結したものです。

 

市販の冷凍食品の場合は、表面に氷をつけて冷凍する方法もあるので、霜がついているからといって一概には冷凍焼けしてるとは言い切れません。

 

しかし、ストック用に自分で冷凍保存した食材に霜がついている場合は、確実に昇華が起こっています。

 

そして、昇華によって水分が抜けたところに空気が入ってしまうと食材の酸化が進行し、色や味、食感などが変化してしまうのです。

 

とくに冷凍臭は、冷凍庫内の他の食材のニオイがうつるだけでなく、食材の油分などが酸化して風味が損なわれることで発生してしまいます。

 




冷凍焼けを防ぐ方法はあるの?

冷凍焼けしてしまった食品は「食べられない」ということはないですが、正直マズイですよね😞

 

食品を冷凍保存するときには、美味しさを保つためにも、ひと手間かけて冷凍焼け対策をしておきましょう。

 

 

食材を空気に触れさせない

食材を冷凍焼けさせないためには、空気に触れさせないことが大切です。

 

ラップでしっかりくるんだり、密閉容器に入れてから冷凍保存するようにしましょう。

 

ラップでくるんでから密閉容器に入れるなど、二重に包むのがオススメです。

 

また、空気に触れさせない一番いい方法は、食品を真空にして保存することです。

 

少し手間ですが、ジップロックなどの冷凍用の保存袋を使って真空状態をつくることができますので、ぜひ試してみてください。

 

■保存袋で簡単に真空パックを作る方法

  1. 冷凍保存用の保存袋の中に食材を入れ、少しだけ口を開けておく
  2. ボールに水をはり、その中に保存袋を入れる
    このとき、チャック部分は水の中に入れないようにする
  3. 水圧によって保存袋の中の空気が押し出されるため、空気がぬけたらチャックをしっかり閉める

 

真空保存するための真空パック機というものもあるので、一台あると便利です。

 

 

 

早めに使い切る

冷凍保存している期間が長ければ長いほど、冷凍焼けを起こしやすくなります。

 

そのため、なるべく冷凍食材は長期間の保存をせず、早めに食べ切るようにしましょう。

 

食品にもよりますが、2週間から1か月くらいを目安に使い切るようにしてください。

 




 

急速冷凍で保存する

市販の冷凍食品は長期間冷凍していても、あまり冷凍焼けをしていることはないですよね。

 

それは特殊な技術によって急速冷凍しているからなんです。

 

急速冷凍は食品の旨味成分や水分が流れ出るのを防ぎ、鮮度や品質の良い状態を維持することができます。

 

市販の冷蔵庫でも急速冷凍の機能がついていることもあるので、一度自宅の冷蔵庫の機能を確認してみましょう。

 

急速冷凍機能がなくても、ひと手間加えることで食品を早く凍らせることができるので試してみてくださいね。

 

<食品を早く冷凍する方法>

◆食材の水分を少なく抑える

肉や魚は塩を振ったり、下味をつけて食材の水分量を減らしておきましょう。

肉や魚の水分を減らすことで、冷凍時の昇華によるダメージを減らすことができます。

また、野菜は水分量が多いため、サッと茹でてから冷凍保存すると変色や食感の大きな変化を防ぐことができます。

 

◆アルミホイルで包む

アルミは熱伝導率がラップなどよりいいので、食材をを早く冷やすことができます。

ラップをしてからアルミホイルで包んでもOKです。

急冷できるアルミの保存容器などを使用するのもオススメです。

 

◆食材は小分けにしたり、薄くのばしておく

食材の量が多かったり、厚みがあると早く冷凍できないため、小分けにしたり薄くするなどの工夫をしておきましょう。

 

◆食材の上に保冷剤をのせておく

冷凍庫に入れたとき、食材の上に保冷材を置いておくと早く冷やすことができます。

 

 

冷凍庫の温度上昇を防ぐ

冷凍庫を何度も開け閉めしてしまうと、冷凍庫内の温度が上がってしまい、食材が「溶ける→凍る」を繰り返してしまいます。

 

なるべく冷凍庫の開け閉めは素早く行い、冷凍庫内の温度上昇を防ぐようにしましょう。

 




おわりに

お肉や魚、野菜類、余ったご飯など、冷凍保存をしておけば使いたいときにすぐ使えて本当に便利です。

 

しかし、冷凍焼けしてしまうと美味しくないので、一気に使う気がなくなりますよね😔

 

食材を冷凍焼けさせないためには、なるべく空気に触れさせないようにして保存し、早めに使い切るようにしましょう。