冷蔵庫に保存していたジャムを食べようとしたら、表面にカビが生えていた😨、なんてことはありませんか?
残りわずかなら諦めもつきますが、まだ大量にジャムが残っていたら「もったいない」と感じてしまいますよね。
うちは母親が「カビなんて取り除けば大丈夫!」という人だったので、私が幼いころ、ジャムに生えてもカビを取り除いて食べていたような記憶があります😖。
しかし、本当にカビが生えたジャムは、表面のカビ部分をキレイに取り除けば問題ないのでしょうか?
ジャムにカビが生えても食べられる?
結論としては、ジャムにカビが生えたら食べない方がいいです。
もちろんジャムを食べたときに、いつもとは違う味や酸味、刺激、異臭がある場合は、腐っているので絶対に食べないようにしましょう。
カビは目に見えるカビだけでなく、見えないカビもたくさん存在しています。
たくさんのカビの中には、ジャムの表面だけに生えるカビもありますが、表面だけでなく内部にまで入り込むカビもいるのです。
なので、表面だけ取り除いただけでは内部にまで入り込んだカビは取り除けません。
また、ジャムを加熱すればカビの菌が死滅するから大丈夫と考える人もいるみたいですが、実はそうでもないんですよ。
熱によってカビは死んでも、カビの毒素が残っていることがあり、中には毒性の高いものがあります。
運が悪ければ、食中毒になってしまうこともありえます😱
ですので、ジャムにカビが生えていたら、もったいなくても食べずに捨ててしまうことをオススメします。
ジャムにカビが生える原因は?
ジャムのカビは、開けたときに入り込んだカビの菌が原因です。
カビは見えなくても空気中にたくさん漂っています。
私は食品系の大学に通っていたのですが、そこで落下細菌の実験をしたことがあります。
落下細菌の実験とは、実験用の培地を適当な場所に30分~1時間程度放置して、1週間後にどのくらいカビが生えるかという実験です。
その結果、ほとんどの培地にカビが生え、中には大量のカビが発生しているものもありました😱
なので、どんなに気を使っていても空気中に漂う見えないカビの菌がジャムに付着することはあるのです。
またジャムにカビが生えやすいのは、ジャムの糖度が関係しています。
カビが生えたジャムは「甘さ控えめ」の糖度の低いジャムではないですか?
私もジャム(糖度45度)を開けて冷蔵庫に入れておいたら、1ヶ月後くらいににカビが生えていたことがありました。
開封後のジャムは、糖度が低いほどカビが生えやすくなります。
そのため、ジャムにカビを生えさせたくないときは、糖度65%以上の高糖度のジャムを選ぶようにするのがオススメです。
高糖度:糖度65%以上
中糖度:糖度55%以上~65%未満
低糖度:糖度40%以上~55%未満
ジャムのカビを防止するには?
ジャムのカビを防ぐには、できるだけカビの菌に触れさせないことが大切です。
そのため、ジャムを開けたら、以下のことに注意してください。
◆ジャムの蓋はすぐ閉める
ジャムの蓋を開けたままにすると空気中のカビが入ってしまうことがあります。
◆清潔なスプーンを使う
カビの原因になるので他の食べ物などがジャムに混ざらないようにしましょう。舐めたスプーンは絶対にNGです。
◆開封後は冷蔵庫で保存
ジャムの温度が上がるとカビが生えやすくなります。
◆ジャムを開けたら賞味期限にかかわらず早めに消費する
賞味期限は未開封の場合の期限です。ジャムを開封したら早めに消費するようにしましょう。
ジャムの蓋を閉める前に、食品用のアルコールを吹きかけてカビの発生を抑える方法もあります。
また、ジャムを開封後、すぐには使い切れないときは冷凍保存するのがオススメです。
ジャムは冷凍してもカチコチにはならないので、凍らせても使う分だけ取り出すことができて便利なんですよ。
ただし、瓶に入っているジャムを冷凍するときは注意が必要です。
目一杯中身が詰まっている場合は、中身が膨張して瓶が割れてしまうことあります。(目一杯ジャムが詰め込まれていなければ大丈夫です)
また、瓶とジャムの間に空気があると冷凍焼けをして味が落ちることもあります。
そのため、ジャムを冷凍保存するときには、なるべく空気に触れないように密閉容器に詰め替えて保存する方が、おいしさを長持ちさせることができるのでおススメです。
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おわりに
もったいないから、という理由でカビが生えたジャムを食べたとしても、健康な方なら何も問題はないかもしれません。
実際、小さいころの私は大丈夫でした😓
しかし、運悪くお腹を壊してしまい、医療費がかかってしまったらもっと「もったいない」ですよね。
ジャムは開けたらすぐに食べきる、もしくは冷凍保存で、カビが生えないうちにおいしく食べるようにしましょう。