お風呂の残り湯を使って洗濯をすれば、節水にもなるし節約にもなります。
しかし、お風呂の残り湯は汚い、洗濯物が臭くなりそう・・・というイメージもありますよね。
お風呂の残り湯を使って洗濯するのは、本当に不衛生ではないのでしょうか・・・?
そこで今回は、お風呂の残り湯での洗濯のやり方について調べてみました。
お風呂の残り湯で洗濯するのは汚い?
お風呂の残り湯を使って洗濯するのは、洗濯物が本当にキレイになるか心配ですよね。
また、残り湯には細菌が繁殖してしまうので、洗濯物に臭いが残ってしまうか気になります。
しっかり身体を洗えば、お風呂の水はそんなに汚れない・・・というわけでもありません。
お風呂の残り湯には、人間の皮脂やアカなどをエサにたくさんの雑菌が繁殖してしまいます。
お風呂の残り湯の雑菌は時間が経つほど増えるので、一晩放置したお風呂の水に含まれる雑菌の菌の数は、入浴直後のなんと1,000倍にも増加してしまうんです。
また、雑菌の数は、入浴した人数が多いほど増える傾向があります。
・・・こういう話を聞くと、洗濯にお風呂の残り湯を使うのをためらってしまいますよね。
とはいえ、お風呂の残り湯に繁殖してしまった細菌は、もともとは人間についていたものなので、たとえ洗濯に使用したとしても通常は病気などになることはありません。
そのため、お風呂の残り湯で洗濯しても、とくに大きな問題はないので安心してくださいね。
ただし、洗濯物が臭ってしまうことがありますので、なるべくお風呂残り湯に雑菌を繁殖させないようにすることが大切です。
お風呂の残り湯での洗濯のやり方
お風呂の残り湯を使った洗濯方法は、洗濯機によって異なりますので、まずは洗濯機に残り湯を使うコースがあるか確認してみてください。
お風呂の残り湯を使う設定のない洗濯機の場合は、バケツなどで残り湯を汲んで洗濯槽の中に溜めていきます。
残り湯を吸い上げるバスポンプなどを利用するととても便利ですよ。
◆髪の毛やゴミを取り除く
お風呂の残り湯を洗濯に使用するときは、できる限りきれいな状態にしてから使用するようにしましょう。
髪の毛やゴミなどは、なるべく取り除くようにしてください。
雑菌の増加を少しでも抑えるために、お風呂に入る前には身体をしっかり洗ってアカなどを落としてから入るようにしてくださいね。
◆入浴後直後に洗濯に使用する
雑菌は、時間が経てば経つほど繁殖します。
そのため、入浴が終わったら時間を置かず、お風呂の残り湯を洗濯に使用するようにしましょう。
水よりお湯で洗濯する方が、洗濯物についた皮脂などの汚れが落ちやすいのでオススメですよ。
◆雑菌の繁殖を抑える
雑菌の繁殖が気になったり、どうしても洗濯が翌日になってしまう場合には、お風呂の水の中に重曹やセスキ炭酸ソーダを大さじ1~2杯くらい入れておきましょう。
重曹やセスキ炭酸ソーダは、雑菌の繁殖を抑える効果があります。
また、消臭効果もあるので、洗濯物に臭いが残ってしまうことを防いでくれますよ。
お風呂の残り湯を除菌してくれる商品もありますので、それを利用するのもオススメです。
◆入浴剤を使用したときは残り湯が使えるかパッケージを確認する
入浴剤を使用したお風呂の残り湯を使う際は、パッケージに「残り湯を洗濯に使用できる」と記載されているかどうか確認してみましょう。
多くの場合は、洗濯に使用できると記載してあると思いますが、「すすぎには使用しない」「オシャレ着洗いには使用しない」などの注意書きがあります。
また、入浴剤は色がついているものが多く、白い衣類などは染まってしまう可能性があるので注意してくださいね。
◆すすぎは水道水で行う
すすぎをする際は、お風呂の残り湯ではなく、水道水で行うようにしてください。
すすぎを2回する場合、1回目は残り湯でも大丈夫ですが、最後は必ず水道水を使用してすすぐようにしましょう。
雑菌が気になる場合は、「洗い」だけお風呂の残り湯を使い、「すすぎ」は2回とも水道水で行うのがオススメです。
お風呂の残り湯で洗濯して洗濯物に多少菌がついてしまっていても、最後のすすぎを水道水で行えば、ほとんどの菌を洗い流すことができますよ。
おわりに
お風呂の残り湯を洗濯に使えば、節水、節約につながります。
洗濯物が臭わないようにするためにも、なるべく雑菌が繁殖しないように気をつけてみてくださいね。