無意識のうちに「はぁ~~っ」とついてしまうため息。
なぜ、ため息は無意識なのにでてしまうのか不思議に思いませんか?
それに、ため息は周りの人を不快にすることもあるので、できれば人前でため息をつくのは避けたいですよね。
でも、どうしてもため息をつきたくなったときには、どのように対処すればいいのでしょうか?
そこで今回は、ため息をついてしまう原因や人前でため息をつかないようにする対処法について調べてみました。
ため息をつくことに意味はあるの?
「はぁ~~~」と深い呼吸とともに吐き出すため息。
一体ため息にはどんな意味があるのでしょうか・・・?
■緊張状態の緩和
ため息は、身体の緊張状態が続いているときにでやすくなります。
ほっとした時にもため息って出ますよね。
仕事や家事などで忙しいときや緊張した状態が続いたとき、人間の呼吸は浅くなってしまいます。
呼吸が浅くなると身体に必要な酸素を供給できなくなり、身体は酸欠状態になってしまいますよね。
実は、この酸欠状態を改善するために、ため息は無意識のうちに出てしまうのです。
「はぁ~~」とため息をつくことは、浅かった呼吸を整え、身体の緊張状態を緩和をする働きをしているのです。
■ストレスや疲れの緩和
自律神経には交感神経(活動状態)と副交感神経(リラックス状態)という2種類があります。
精神面や健康面に問題がなければ、時間帯や環境に応じて交感神経と副交感神経はバランスよく働き、身体の働きをコントロールしています。
しかし、精神的なストレスや身体の疲れを感じると自律神経はうまくバランスが保てなくなり、その結果としてイライラしたり頭痛や肩こりなど身体に不調が現れます。
ため息は、そんな自律神経の乱れを整え、身体を元の状態に戻す働きをしています。
ため息をつく癖をなおすには?
ため息は身体にとって悪いものではありません。
しかし、何度もため息をついてしまうと、うつ状態になりやすいともいわれているので頻繁にため息をつかないように注意してくださいね。
それに、ため息をついている姿は、他の人から見れば決していい光景とはいえないですよね。
「はぁ~~~」と他人にため息をつかれたら、ほとんどの人は不快に感じてしまいます。
そのため、人前では極力ため息をつかないように気をつけなくてはいけません。
どうしてもため息をつきたくなったら、まずは人がいない場所に移動するようにしましょう。
トイレなどであれば個室もありますし、人に見られることはないので気兼ねなくため息をつくことができますよね。
仕事中などで移動できない場合は、ため息をつかないように意識してみてください。
ため息はあくびなどの生理現象とは違い、意識することで抑えることができます。
ため息は深呼吸に近いので、ため息をつく代わりに深呼吸をしてみるのがオススメです。
ため息をつきそうになったら、大きく息を吸い込み、深い呼吸をして気持ちを落ち着けましょう。
深呼吸であれば、他の人が見ても不快に感じることはないですよね。
ため息をつきたいときは、心身が疲れている状態が考えられます。
なので、一旦休憩をとり、疲れやストレスををリセットさせることで、ため息を抑えることができます。
たとえば、温かい飲み物を飲んだり、甘いお菓子を食べたり、軽くストレッチをしたりして気分転換をするのがオススメです。
また、日常生活でため息ばかりついていると感じたら、疲れている証拠ですので、休日はリラックスしたりストレス発散するように心がけましょう。
なるべくストレスやマイナスな感情をため込まずに発散させることが、ため息の回数を減らすためには大切なことです。
スポーツをしたり、カラオケで歌ったり、寝まくったり、おいしいものを食べたり・・・
休日は好きなことをして心身ともにリラックスして過ごすようにしましょう。
友達や両親などの親しい人と、たわいもないオシャベリをすることもストレス発散になるので、ぜひ試してみてくださいね。
おわりに
「ため息をつかない」と意識しすぎることもストレスになってしまうかもしれません・・・。
ため息は身体をリラックスさせてくれたり、自律神経を整えてくれたり、さらには血流を促進する効果もありますので、身体にとってはとてもいい働きをしてくれるものです。
ただ、他人のため息は不快でしかないので、人前でため息をつかないことだけは注意して、うまくため息と付き合っていってくださいね。