年賀状 上司

一昔前なら当たり前だった年賀状。

最近はメールやSNSの普及により、年賀状を出さない人も多くなっているようですね。

しかし、一方では「年賀状を出さないのは非常識だ」という意見を持つ上司も少なくないようです。

上司に年賀状を出すべきでしょうか・・・?

もし年賀状を出す場合のマナーはどうなっているのでしょうか?

 




上司への年賀状は必要?

一昔前なら上司に年賀状出すことは、社会人として当たり前のことでした。

しかし、最近は年賀状に対する意識が変わり、会社によっては「虚礼廃止(きょれいはいし)」として、上司への年賀状を送らなくてもいいようになっているようです。

 

虚礼廃止とは「形だけで心のこもっていない意味のない儀礼はやめる」という意味です。

もし、社内ルールで虚礼廃止が実施されている場合は、年賀状を送らないのがマナーですのでルールに従いましょう。

 

しかし、社内ルールがない場合はどう判断するべきでしょうか・・・?

その場合は、一番近い先輩や上司に会社の慣習を確認してみるのが確実です。

そのうえで自分は「上司に年賀状を送るべきか?」を判断するようにしましょう。

 

上司宛の年賀状の住所がわからない場合は?

最近は個人情報保護法の観点から、会社では社員の住所録を配ることはなくなりました。

ですので、初めて上司や先輩に年賀状を送る場合、住所を教えてもらわなければなりません。

 

上司とあまり親しくないときは、ハードルが高いですよね・・・。

会社によっては、総務部や管理部から住所を教えてもらえるかもしれないので、一度確認してみましょう。

 

しかし、中には住所を知られることを快く思わない人もいるので、勝手に調べたりせず、直接上司から教えてもらうのが一番印象がいいと思います。

 

上司には普通に「年賀状を送りたいので住所を教えていただけませんか?」と聞けばOKです。

大抵の場合は教えてくれると思いますが、住所を教えたくないという人もいるので、住所を教えてもらえなかった場合は無理に年賀状を送る必要はないでしょう。

 




上司へ年賀状を出すときのマナーとは?

上司や先輩など目上の人に年賀状を出すときは、「賀」など一文字、または「賀正」「迎春」など二文字の賀詞はふさわしくありません。

 

「謹賀新年」「恭賀新年」などの四文字の賀詞、もしくは「あけましておめでとうございます」など、相手への敬意と丁寧な気持ちを表す語が入るようにしましょう。

 

さらに年賀状を書くときに気をつけたいのが、「去る」「失う」「滅びる」「病む」などの忌み言葉です。

ついうっかり「去年はお世話になりました」などと書いてしまいがちですが、「去年」は忌み言葉を含むので、「昨年」「旧年」などの言葉に置き換えるようにしましょう。

 

また年賀状には、上司への日頃の感謝の気持ちや新年の目標などを手書きで一言添えるだけで印象が良くなります。

「薦めていただいた●●、とても参考になりました」など、上司とのちょっとした会話に出てきたネタを書くのも好印象ですよ。

 

年賀状に添える一言が何も思いつかない場合は、

「本年もご指導のほどよろしくお願いいたします」

「皆々様のご多幸を心よりお祈り申し上げます」

のような無難な言葉でも十分ですので、できれば一言添え書きをしましょう。

 

上司との関係にもよりますが、子供や家族の写真入りの年賀状は上司には出さない方が無難です。

しかし、家族ぐるみで付き合いがある場合などは喜ばれることもあるので、臨機応変に対応しましょう。

 

おわりに

部下に年賀状をもらって不愉快になる上司はあまりいません。

上司に年賀状を出すか出さないかは会社のルールにもよりますが、年賀状は日頃の感謝を伝えるチャンス。

良好な関係を築くためにも、上司に年賀状を出してみてはいかがでしょうか。