節分の時期になると、スーパーやコンビニでよく見かけるようになった恵方巻。
関西でも大阪が発祥の地とされているので、大阪の人には馴染みのある行事ですが、他の地域にとっては、それほど馴染みがありませんよね。
でも、いつの間にやら、節分には「恵方巻を食べる」といった風習が広まっているわけですが、一体いつから広まったんでしょうか?
また、恵方巻はいつ、どのように食べればいいのか、まとめてみました。
恵方巻の由来とは?セブンイレブンが火付け役
スーパーやデパート、コンビニなど、節分の定番の食べ物として定着している恵方巻。
最近では、恵方巻スイーツまで出回ってますね。
恵方巻の発祥地は大阪といわれていますが、その起源や発祥は諸説あり、実はどの説が正しいのかははっきりしていません。
広く知れ渡るきっかけとなったのは、海苔業界のイベント「海苔祭り」の行事のひとつ「巻き寿司の早食い競争」がマスコミで取り上げられてから。
これをきっかけに、日本各地の海苔祭りで恵方巻が宣伝されるようになります。
そして、さらに恵方巻をメジャーな食べ物として押し上げたのは、コンビニのセブンイレブンです。
1989年に広島のセブンイレブンで「縁起のいい風習」として恵方巻を販売して以来、徐々に販売エリアを拡大していき、1998年には全国のセブンイレブンで販売されるまでになりました。
認知度の拡大に伴い、恵方巻の宣伝活動も活発になって、いろいろなメディアに取り上げられます。
そうなると、これに便乗しないわけがないですよね。
セブンイレブン以外のコンビニ、デパート、スーパーなど、至る所で恵方巻が販売されるようになるわけです。
こうして大阪発祥の恵方巻文化は全国に広がり、今ではすっかり定番となっているのです。
恵方巻はいつ食べる?夏にも売っているのは何故?
恵方巻を食べるのは節分です。
通常は、節分の日(2月3日)に食べるのが一般的ですね。
でも最近は、節分の日以外にも売られているのを見かけませんか?
実は本来、節分は立春(2月4日)、立夏(5月5日)、立秋(8月7日)、立冬(11月7)の前日で、1年に4回あります。
恵方巻が全国的に知れ渡るようになったので、セブンイレブンをはじめコンビニ各社、スーパー等で、「節分には恵方巻」という商品戦略を展開しているわけです。
今のところ、まだ節分の日(2月3日)に食べるというところまでのような気がしますが、この先企業の戦略が通れば、年4回の節分に「恵方巻を食べる」という風習が定着するかもしれませんね。
恵方巻の正しい食べ方。無言で食べると願いが叶う!?
恵方巻には食べ方のルールがあります。
節分の日に、その年の縁起のいい方角(恵方)を向いて、無言で太巻き寿司を丸かぶりする
普通、巻き寿司を食べるときは食べやすく切りますが、恵方巻は一人一本丸かじりします。
一本丸かじりするのは、包丁を入れて縁を切らないという意味があるためです。
恵方巻は、その年の縁起のいい方角(恵方)を向いて食べるのが良いとされています。
恵方とは、その年の幸福を司る歳特神(年神様)のいる方向で、その年の最も良いとされている方角です。
さらに、恵方巻は食べるときに、願い事をすると叶うとも言われているんですよ。
でも、食べているときに途中でしゃべってしまうと福や運が逃げてしまうので、願い事を叶えたい場合は、恵方巻を一本丸ごと食べ終わるまで絶対に口をきいてはいけません。
おわりに
恵方巻は一般的に7種類の具財を巻いています。
七福神にあやかり、商売繁盛や無病息災を願って「福を巻き込む」という意味があります。
7種類も具材が入っていると、結構なボリュームの太巻きで、食べるのが結構大変ですよね・・・。
最近では、ハーフサイズの恵方巻も売られているので、食べきれない人は小さめを選ぶのも手ですよ。
幼いころからやってないと馴染みのない風習ですが、縁起がいいとされているので、あまり深く考えずに恵方巻を食べるということを楽しんでみてはいかがでしょう?